・ サイズが違う。
・ ファッション文化が違う。
・ 英語を話さなくてはならない。
・ 日本市場のみで充分だった。
・ 日本のコストが高い。
…等の理由がよく言われるが、上記の理由は、やり方次第で解決できるものばかりである。むしろ「海外市場に販売するための情報が少なかった。」というのが、本当の理由ではないだろうか。そして、さらに言えば、「国際ビジネスを担う人づくり」が、日本ファッション・繊維業界に決定的に欠けていた。
日本には、世界中からファッション・繊維製品が流れ込んで、日本企業にとっての日本市場は年々縮小している。しかし、海外のアパレルに言わせれば、「日本ほど入りにくい市場はない。」と言う。複雑な市場構成、あいまいな取引条件。日本のドアが大きく開かれたら、海外からの商品流入は、今まで以上に膨大なものになるであろう。市場の縮小化は今後も止まらない。日本の企業が、世界のマーケット、とりわけアメリカのマーケットに進出しない理由は全くない。日本のアパレル、アクセサリー会社が、国内の激しい市場競争の中で培ってきた企画力、感性の高さは、世界市場の中で価値があるのは明白である。
アメリカでは、「安いものしか売れない。」と考えている人が多い。しかし、それは、一面的な意見である。確かに、アメリカ市場の多くの価格は、日本より低い。だが、それは、2000年を境に、変化している。アメリカの好景気に支えられて、高感度・高品質・中高価格帯商品が売れてきている。5年前には、考えられなかった中価格帯商品が、そのデザイン、ユニークさによって、NY展示会で売れてきた。明らかに、その傾向は、年々上昇している。今や、アメリカ市場において、日本の商品は、受け入れられている。
それは、展示会に一度出て、道が大きく開かれるという単純なものではないが、日本市場と同じように、新市場に対する全体の計画、商品戦略、販売戦略,組織戦略を緻密にたて、計画的かつ慎重に前進していくことによって可能である。
日本のファッション業界の一国主義を変える時代がすでに訪れている。
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