マーケット・リサーチによる「市場の研究」
日本企業が、アメリカ市場において販売を開始する時、第一に行わねばならないことは、マーケット・リサーチによる「市場の研究」である。アメリカ市場は、多くの点で日本市場と明らかに違う。消費者に求められる商品は、日本とアメリカとは違うということと同時に、販売、流通、回収のシステムにおいても違う。これは、歴史の違い、文化の違い、風土の違いから見ると当然なのだが、これまでの繊維産業のアメリカ進出の足跡を見ると、「良い商品は、世界のどこでも売れる」という「はじめに商品ありき」のマーケティングに依存して、販売を失敗した例もある。
アメリカのライフ・スタイルは、明らかに日本とは、違うので、「ライフスタイルを豊かにするのがファッション・繊維産業である」という観点から見ると、日本企業は、徹底した「アメリカ・ライフスタイルと市場システムの研究」が必要である。自社の商品が、アメリカの生活の中でどう位置づけられるか、それをどのように流通させるかということである。
ライフスタイルの研究
ライフスタイルをどう分析するかという命題に対する答えは、数多くあるだろう。また、趣味や好みによってその見方は様々である。しかし、アメリカの生活を知ることは、マーケティングの基本であるので、可能な限り取り組むべき課題である。ライフスタイルを学ぶ良いツールは、アメリカで発行されている刊行物である。自社製品のカテゴリーのみならず、ライフスタイル全般を見ると良い。
また、アメリカの出張の折には、様々な「生活関連の小売店」を廻ると、より一層アメリカの生活を知る助けになる。それらのホームページでも、商品内容、ビジネスの切り口をある程度見ることが出来る。
日本から見るアメリカのイメージの多くは、「ニューヨーク」であることが多い。アメリカの文化は、「ニューヨーク」という特殊な市場と、「その他のアメリカ」に分かれているといっても過言ではない。市場を把握する時、アメリカをトータルに見ておく必要がある。 |